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2008/09/17

窓の中に見えるもの

しばらく前のこと、夕方外から玄関を入ったとき、なにやら小さな黒い影も一緒に
入り込みました。「虫が入ったな」と思ったものの見失い、そのまま忘れていました。
翌日になって、いつの間にかお風呂場の網戸にとまって外へ出たいと訴えて
いるのを見つけ、正体が分かりました。
 
080901kanokoga1_3 080901kanokoga_up_2 
「カノコガ(鹿子蛾)」 (写真クリックでもう少し大きめ写真もご覧いただけます)
 
黒地に白い紋が散りばめられたような羽の様子を鹿子模様に例えての名前。
フタオビドロバチという蜂に擬態しているともいわれる昼間活動する「ガ」だそうです。
 
紋になっている部分は半透明で向こうが透けて見えていました。
窓みたい… そう思っていたら、ふっと「きつねの窓」という物語を思い出しました。
 
「きつねの窓」 安房直子・著
 猟師のぼくが、あるとき山道で迷い一面にキキョウの咲く原っぱに出ます。
 そこで出会った白いこぎつねを追って行った先にあったのは小さな染物屋。
 こぎつねが化けた染物屋が、キキョウで青く染めた指で作ったひし形の窓を
 覗くと、もう二度と会えない人や懐かしい風景が見えるというのです。
 こぎつねの作った窓に見えたのは…、
 そして指を染めてもらったぼくが窓の中に見たものは…
 
なんとも美しい情景の浮かぶ、物悲しくも優しくもあるファンタジーです。
初めてお話を読んだとき、私も「きつねの窓」で母に会いたいと切なくなったりも
したものです。
 
カノコガの窓も、キキョウ色の空を背景に覗いたら、もしかしたら何か見えるかも
しれませんね。
  

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コメント

カノコガというんですか。
いきがかり上、僕も蝶の写真をけっこう撮っていますが、PCに取り込んで眺めると、蛾か?ってな場合も多く、むやみにアップしないようにしています(笑)。

林の中を歩いていてよくあるのは、蝶が道案内してくれること。
しばしの間ですが、纏い飛んでくれることがあります。

亡くなった親族、あるいは仲間かな? な〜んて思いますね。

投稿: noodles3 | 2008/09/17 12:37

鹿の子模様の着物の柄からは連想できないような、美しい模様のカノコガですね。
私の中には蝶はきれい、蛾は汚いというイメージでしたが、そんなを払拭するような蛾です。
網戸の目が大きく写っていますが、ポージィさんの網戸はきれいですね。とても感心しました。
「きつねの窓」素敵なファンタジーですね。
果たして何が見えたのでしょう。想像を掻き立てられます。

投稿: tona | 2008/09/17 15:56

◆noodles3さん、ありがとうございます ♪

はい、調べたところカノコガという蛾の仲間でした。
あんまり蛾っぽくない姿ですよね。
といっても、私たちが何となくイメージしている蝶・蛾の姿には
必ずしも当てはまらないものも多数いるようで… 
いちばん区別しやすい(例外が少ない)のは、触角の形状だそうですよ。

林の中で蝶が道案内をしてくれるなんて、何て素適な情景でしょう。
亡くなった大切な方の魂が蝶の姿を借りて会いにきてくれたとしたら
嬉しいことですね。
私は蝶に纏わりつかれたことなんて一度もありませんですよ。
なにやら小さな羽虫が顔の周りを飛んでうるさいという経験は
ありますが(>_<) 羽虫じゃぁねぇ…


◆tonaさん、ありがとうございます ♪

たしかに着物の鹿子模様とは大分違いますね(^^)
本物の鹿の子バンビの模様には少し似ているかな~
この蛾の羽を見て鹿子模様だ!と思った方は風流な方なんでしょうね。
検索して、蝶と蛾の区別について書かれたページを読んだところ、
蝶は綺麗・蛾は汚い、の分け方は例外がたくさんあるそうですし
主観が入るので難しいとのことです。同じように羽を開いてとまる・
閉じてとまる、にも、昼間活動・夜活動にも例外があるそうです。
幼虫が芋虫か毛虫か、にもむろん。
読んでいるうちに、だんだん蝶と蛾を分ける必要なんてあったの??
と思えてきました(^^;)

「きつねの窓」tonaさんも素適なファンタジーと思ってくださいますか。
機会がありましたら、読んでみて下さい。

ウハハ 網戸が綺麗?たまたまここの網戸は綺麗でした。
綺麗だったからこそ写真を撮ったのですけどね。
これが別の網戸にとまっていたのだったら、この記事は生まれ
ませんでした~happy01
 

投稿: ポージィ | 2008/09/17 16:55

カノコガ 初めて拝見しました~
って見たことあるのかもしれませんが このようにまじまじと見たことは記憶にありません。

キレイなガですね~
ガって 案外キレイな模様のものがあるけどあの麟粉がいやですね~
ヨナクニサンなどとっても派手な模様で・・・
やっぱり苦手。

きつねの窓のお話は知りませんでした~
これからぐぐってみますね。
素敵なお話ですね。

投稿: pole pole | 2008/09/17 17:33

◆pole poleさん、ありがとうございます ♪

普通にいる蛾か、珍しい蛾なのか、どうなんでしょうね。
私は、はっきり見たのは今回が初めてでした。
そしてその後は一度も見ていません。

全体に黒が基調で、羽根にはすかしの紋様を持ち、
胴体には黄色の帯。なかなかのお洒落さんですね。
蝶や蛾の鱗粉、あれがイヤ、という声はよく聞きます。
pole poleさんも苦手でいらっしゃいますか。
私は、よく知っている蝶の鱗粉は平気なのですが、蛾は…
ドクガやチャドクガは成虫の鱗粉にも毒があるとかないとか。
そんなことを聞くと、どの蛾にもできるだけ触りたくない
という気持ちになります。
ヨナクニサンといえば、世界最大といわれる派手な模様の?
実際に見たことはありませんが、そんな大きな蛾がバサバサと
飛んだら、それこそ鱗粉がばら撒かれそうに思えますね(^^;)

投稿: ポージィ | 2008/09/17 21:13

きれいというか、はっきりした模様の蛾ですね。
白い斑点の部分は透けているんですね。
かなり大きそうですね。
お客さまで「蛾」を収集なさっているかたがいます。
蝶々じゃないんですか?ってお尋ねしたところ、彼曰く。
「蝶々が美しくて蛾は醜いと思っていることが間違いなんだ。蛾の美しさがわかったら、蝶々なんてつまらないもんだ」
フーン、そんなものかと思って聞き流しておりましたが、後日、千葉の山中で、10cmほどの透けるような羽を持った緑色の蛾を見たときは、彼の言ってることも一理あるかなと、そう思った次第です。

「きつねの窓」の話、知りませんでした。
お彼岸も間近ですしね、ひし形の窓を覗いて、亡くなったかたたちの顔を、いっぱい思い出すことにします。
私にできる供養は、そのくらいです。

投稿: goro’s | 2008/09/18 01:55

カノコガは泉の森や保護センターで見ましたが、家の中に入ってくることもあるのですね。おかげで、きれいな姿を見せていただけました。
キキョウを背景にカノコガの窓を覗くなんて素敵なことですね。一度やってみたいです。

投稿: 横浜のおーちゃん | 2008/09/18 09:55

◆悟郎さん、ありがとうございます ♪

羽根が部分的に透けているという、なかなかお洒落な蛾でした。
大きさについて書きませんでしたね。羽を広げた幅が3cmくらい
だったと思います。

へぇ 趣味で蛾を採集して標本を作っている方がいらっしゃるんですか?
蝶と蛾の境界線って、実はかなり曖昧なようですね。
また、日本の蝶と蛾の仲間である鱗翅目5000種のうち、蝶は約250種で
あとは蛾なのだそうです。蛾の方が圧倒的多数でびっくりしました。
数からして蛾の方が奥が深そうです。
悟郎さんが千葉でお会いになった蛾はオオミズアオかしら?
私も1~2度見たことがありますが、確かに美しい蛾ですね。
ただ、蛾は(特に幼虫)ときおり毒を持ったのがいますからね…
それで、どうも本能的に避けて通りたい気持ちが働くようです(^^;)

今週末からお彼岸ですね。亡くなった方たちを思い出す、
これに勝る供養はないと思います。

投稿: ポージィ | 2008/09/18 10:00

◆横浜のおーちゃん、ありがとうございます ♪

実は、カノコガの存在を知ったのは、おーちゃんのブログが最初でした。
でもすっかり忘れていて、網戸にとまっている姿を見たとき、
見たことがあるような…と思うばかりで思い出せませんでした(^^;)

昼間活動する蛾ということですから、薄暗くなって寝場所を
捜していたのでしょうかね。人が玄関を入ると同時に家の中に
入り込んで、一晩素泊まりしていきました。初めてのことでした。

カノコガの窓は小さいですけれど、キキョウ色に染まった幾つもの窓、
というのもなかなかファンタジーな気分をかきたてられます。

投稿: ポージィ | 2008/09/18 10:06

ポージィさん こんにちは

カノコガ・・・ちょっと大きくしては見たくないかも・・^^;
くちなしにつくオオスカシバ(でしたっけ?)に胴体の太さが似ていますね
飛んでくると逃げたくなる種類です

「きつねの窓」のお話、ポージィさんのお気持ちを想像して
ほろりとしました

投稿: glenn | 2008/09/18 10:57

カノコガというのですか?「ガ」と聞いただけで「えっ」と思ったのですが、写真で見ると、何かちょっと幻想的なシーンですね。
「きつねの窓」、初めて聞く物語ですが、これまた幻想的な夢の世界ですね。そんな懐かしい光景が見れるのなら、ぜひのぞいてみたいものです。

投稿: 茂彦 | 2008/09/18 20:10

◆glennさん、ありがとうございます ♪

こんばんは(^^)
あちゃ、苦手でいらっしゃいましたか~ごめんなさいcoldsweats01
オオスカシバ(そうそう、クチナシが大好物)よりは
もう少し小さくてスリムですよ。
カノコガ、私はこれなら見るのは平気ですが、飛んできたら、
やっぱり頭引っ込め手は出しませーん(笑)

「きつねの窓」切なくも優しい気持ちにもなるお話なんですよ。
初めて読んだとき、私だったら誰に会いたいだろう、何を
見たいだろう?と考えて、やっぱり母だなと思ったのでしたconfident

余談ですが、初めてオオスカシバを見た時は、一瞬ハチドリ!?
と思ってしまった私です。


◆茂彦さん、ありがとうございます ♪

ガの種類は何千種もいるそうで、蝶みたいな羽根ではない
このカノコガみたいなのもいるのですね。
透きとおった羽根の窓がなかなかお洒落でした。
この窓から、懐かしい物語を思い出しました。

桔梗で水色に染めた指で作った窓に見える懐かしい光景…
見られるものなら見てみたいですよね。
茂彦さんがご覧になりたいのはどんな光景でしょうかconfident
 

投稿: ポージィ | 2008/09/18 21:11

蝶はカラフルで蛾は地味、、というイメージがありますが
このカノコガはシックな色合いが綺麗ですねぇ
なかなかオシャレな蛾です
と言っても 触ろうとは思いませんがcoldsweats01

もし「きつねの窓」を覗けるならば
すっかり忘れてしまった幼い頃の自分と
やっぱり親達を見てみたいですね
あくまで可愛がられてたという前提でhappy01

投稿: miki | 2008/09/18 21:42

家の玄関先や1Fの車庫でよく見かける虫がカノコガと言う蛾だとは・・・「イヤッーcoldsweats02
虫、キライsign03ましてや蛾となるともうゾッゾッ~(苦笑)
でも正体がわかってよかったです。

投稿: ロココ | 2008/09/18 22:21

◆mikiさん、ありがとうございます ♪

蝶と蛾にたいする固定したイメージってありますよね。
私もmikiさんに似てるかな。
実際はじみ~~な蝶もドハデな蛾もいるのですが。
カノコガはなかなかの洒落者で。
触る気になれないのは一緒で~す。
写真を撮った後、透明のカップをパカッとかぶせ、
網戸との間にハガキを差し入れて隔離→退去願いました。

きつねの窓で見たいもの、mikiさんは幼い頃のご自分も
なんですね。私も、記憶に無いうんと幼い頃の姿なら
見てみたいです。
親の姿は、やっぱり見たいですよね。
>可愛がられていたと言う前提で ←言えてます…coldsweats01


◆ロココさん、ありがとうございます ♪

あ~ ロココさんのお宅の周りでよくお見かけになるんですね。
蛾の仲間ですよ~ 蛾~~ なんちゃって、ごめんなさいbleah
これだけガーデニングや山歩きをなさるロココさんが
虫が苦手でいらっしゃるのがちょっと不思議です。
カノコガは幼虫も成虫も人にとって害はないようですから
ご安心ください。

投稿: ポージィ | 2008/09/18 22:51

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