ダンドク 目指せ all 花びら
7月中に書いたままになっていたストック記事-その3-です。
過ぎ去った夏の花といった観ですが、まだ咲き残っているのもあるかしら?
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2年前に「ダンドクなり」のタイトルでご紹介した、近所に自生している「ダンドク」が、
今年は株を大きくして元気いっぱい咲いています。「ダンドク?なに、それ?」って方も
多いですよね、きっと。ひとことで言うなら、ご存知「カンナ」の原種にあたるものです。
こんな花です。(写真クリックでもう少し大きめ写真もご覧いただけます
)
傷みもなく、とても綺麗な状態で咲いていました。7/18撮影
こういう「花軸に柄のある花が均等に多くつく花の付き方」を「総状花序」というそうです。
とにかく赤い!真っ赤な花で、花びらが細いということは分かりますが
赤に目がチカチカして、花の構造は何が何だかよく分かりませんね。
それもそのはず、ガクも花弁も同じような姿で、さらにオシベやメシベまでもが
同じような姿(ガク片も花弁も幅数mm、長さ5cm内外)なのだそうです。
もう少し詳しく見ますと、外花被(ガク)3枚、内花被(花弁)3枚、オシベ5本
メシベ1本からなり、右側写真の<○で囲んだのがオシベ>で、
<□で囲んだのがメシベ>のようです。(です、と断定できなくてごめんなさい)
オシベは5本あるものの、葯(花粉の袋)がついているのはいちばん内側の1本
だけで、他の4本は葯を持ちません(仮オシベ)。 メシベの花柱もへら状で
花弁と同じに見えます。
花の横顔 花後、姿を現した実(子房)
横顔でもオシベとメシベが見えています。
花の下方の包葉につつまれた内側には、丸く表面がブツブツした子房があり、
花が終わって散るとこんな風に姿を現し(さく果)、やがて黒褐色となり3室に
分かれた中には黒く丸い種(直径2~3mm)が入っています。
この構造は、お馴染みの「カンナ」でも似たようなものだそうですよ。
カンナの場合、ひらひらと大きく目立つのがオシベたちで、花弁はとても小さく
ガクの中に隠れるようについているそうです。
いやぁ、知りませんでした。 花弁みたいなオシベとメシベ、面白いですね。
こちらはお馴染みの「カンナ」(ハナカンナ:園芸種)
8/1、赤いグミゼリーのような実がいくつかできていました(未撮影)
「ダンドク(檀特、曇華)」:ダンドク科・カンナ属
熱帯アメリカ原産で、一般的な観賞用のカンナの
母種の一つとなったと考えられる。
今回は「向島百花園花だより」の「ダンドク」にリンクを貼らせていただきます。
色々と詳しく書かれていて面白いです。お時間ご興味がおありでしたら
見せていただいてくださいね。
私が子供の頃には、カンナは夏には必ず目にする花でした。それがいつしか
あまり見かけなくなり、最近は矮性種のずい分丈の小さいものが登場しています。
でも、大型で暑苦しい感じすらする姿こそ、カンナ本来の魅力のような気がします。
たまに、大型の堂々たるカンナを見ると、好きな花というわけではなくても
懐かしさに心が弾むのを感じます。
今日ご紹介した「ダンドク」も背丈は「カンナ」と同じくらい。花が細い分「カンナ」
より暑苦しさが少ないですね。綺麗な色合いの「赤」、なかなか魅力的です。
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コメント
ダンドクって言う言葉 初めて知りました。
カンナの原種なんですね~
果実は カンナと同じですね。
以前 観察したので覚えています。
カンナといえば夏の代表のような花ですよね。
近頃では 空き地とか忘れ去れたところにカンナを見るくらいですが 園芸種にもいろいろとあって葉がトラのように縞々のもあるようですね。
大きくて場所を取るので嫌われるのでしょうかね?
投稿: fairy ring | 2009/09/14 11:40
こんにちは。
「ダンドク」・・・・珍しい花ですね。
初めて見ました。
鮮やかな紅が、目に焼きつくようです。
カンナ・・・・あの花弁と思っていたのがオシベとメシベだったのですか。
そりゃ全く想像もつきませんね。
私の出身の大学歌に「カンナカンナカンナの花が赤々と」という一節がありましたが、
そうか、だとすると、この歌詞は間違い??ということですね。
まさに、「目からうろこ・・・」の記事、勉強になりました。
投稿: 鎌ちゃん | 2009/09/14 12:59
◆fairy ringさん、ありがとうございます ♪
ダンドク 初めてでいらっしゃいましたか。
名前も花もあんまり見かけませんよね。私もコレ↑が唯一です。
果実はやっぱり原種と園芸種だけあってそっくりですね。
カンナの葉っぱがシマシマの、見たことあります。
あれはもはや観葉植物ですね!
大きくて場所をとるというのは、日本ではやはりネックになることが
多いのでしょうね。
◆鎌ちゃん、ありがとうございます ♪
ダンドクは初めてでいらっしゃいましたか。
私もこれ↑以外は見たことがありません。やはり珍しいのでしょう。
この赤は本当に目に焼きつきます。傍を離れてからもしばらくは
目のそこにチカチカと…(苦笑)
いえいえ。花弁と思っている中に、ガクもオシベもメシベも
含まれている、ということであって、全てがオシベとメシベと
いうわけではありません。ガク:3、花弁:3、オシベ:5、メシベ:1
だそうですよ。これら全部をひっくるめて「花」でいいんだと思います。
投稿: ポージィ | 2009/09/14 15:21
今だ見た事がありません。
花の付き方や咲き方は好みです。
カンナは見なくなりましたね。
子供の頃はどこにでもあったのに。
今年園芸種のミニカンナを植えましたが、今年の夏は
ギラギラした太陽が出なかったため、ちょっと寂しい花でした。
やはり夏の花は、ギラギラした太陽が一番ですね!
投稿: ロッキーママ | 2009/09/14 16:27
お珍しい、など私だけかも、色合いもなかなかお洒落な赤ですね。
カンナは暑苦しく感じますが豪華という感じですが
いつか水辺の水を背景にしましたらある方から、お褒め
(笑)
参考になった、こうすればカンナも嫌いじゃないなど…
今あまり目にすることも少なくなりました、
所によっては道の両脇に花壇のように一列に咲かせているのを見たことがあります。天晴れ~でした。
投稿: 玲 | 2009/09/14 16:37
こちらの近所でも似た花見かけたなと思って行ってみたけど既に花は終わってた。
自生のカンナかと思っていたもんな。
青い実が生っていたけどこれは確かに似てる。
来年確認しなくちゃ、でも覚えているかな。
投稿: 平家蟹 | 2009/09/14 17:07
◆ロッキーママさん、ありがとうございます ♪
ご覧になったことありませんか。私もここだけですし、やっぱり
かなり珍しいのかな。
カンナよりスッキリ感もあって、なかなかいいですよね。
ほんとに。子供の頃はカンナはどこにでもありました。
今ではたまに見かける程度です。
ミニカンナをお試しになったのですね。日照不足では生長が…
来年に期待ですね。
日本にはせっかく四季があるのですから、夏はギラギラ太陽、
それぞれの季節らしい方がいいですね。
◆玲さん、ありがとうございます ♪
私もここ1ヶ所でしか見たことがありませんし、初めてという方も多く、
珍しいのかもしれません。
普通のカンナと水辺との組み合わせ、水の涼やかさが、暑苦しさは抑えつつ
豪華さは際立たせ、ぐっと新鮮な印象になると思います。
道の両脇にずらりと咲き誇るカンナも、いっそそれくらい集まると、
情熱の夏という感じで、これまた見栄えがしそうですね!
◆平家蟹さん、ありがとうございます ♪
これとおんなじようなのをご近所でも見かけられたのですね。
花びらが細くて明らかに普通のカンナとは明らかに違います。
自生のカンナ、ある意味ではそのとおりですよね。
カンナはダンドクの園芸種だそうですから。
来年もし忘れていらしても、花が咲いているときに通りかかられたら
そういえば…と思い出されると思いますヨ。
投稿: ポージィ | 2009/09/14 17:46
鮮やかな赤が強烈なカンナですね。
2年前に拝見して以来、まだ出会っていません。
百花園や小石川にもあるらしいので、季節の間に機会があればと思っています。
投稿: 横浜のおーちゃん | 2009/09/14 17:49
◆横浜のおーちゃん、ありがとうございます ♪
2年前の覚えていてくださいましたか。
今年は株も大きくなって見事な花を見せてくれました。
堂々とした姿に鮮やかな赤の美しい花。何年か見て来た中で最高でした。
やはり、道端でこんな風に野生化しているのは珍しいのでしょうね。
機会がおありでしたら、百花園や小石川などで実物をご覧ください。
投稿: ポージィ | 2009/09/14 17:54
ダンドクも赤いカンナも、マイフィールドでは状態の良いものがなく撮っていませんでした。黄色のカンナは撮ったのですが。。。
このダンドクは綺麗ですね〜♪
こんな構造だったなんて、知りませんでした。
赤い塊でしか、眼に入ってこなくて・・・
投稿: noodles3 | 2009/09/14 19:26
ご近所に自生しているダンドク、素晴らしいですね。
花茎も多いし、ひとつの総状花序に付いている花も多いですね。
花の状態もいいし、見事です。
花の構造、考えてもおりませんでした。
オシベやメシベが花弁と同じような姿をしていたんですね。
勉強になりました。
カンナの姿、めっきり少なくなりましたよね。
こちらでも矮性種のほうが多くなってきているように思います。
そうそう、好むかどうかは別にして、夏の花として存在し続けて欲しいです。
投稿: goro’s | 2009/09/15 00:55
2年前にご紹介くださっているのに、出会えぬまま、忘れていました。
いかにも夏らしい強烈な赤、感動的な色です。
花弁みたいなオシベやメシベにも驚きです。
そういえば花の構造がさっぱりわからなかったです。
また1つよくよく見てみようという宿題が来年に課されました。ありがとうございました。
投稿: tona | 2009/09/15 08:04
◆noodles3さん、ありがとうございます ♪
今年は状態のいいものにお会いになれませんでしたか。
傷んでしまったり花付きが悪いとやはり見栄えがしませんね。
この↑ダンドクは、今まで毎年見てきた中で今年がいちばんの美しさでした。
そう、赤!これだけで花の構造など分かりませんよね。
たまたま検索して見ていた中に、花の構造について書かれているものを
幾つか見つけ、ナルホドと思ったのでここにも記しておくことにしました。
◆悟郎さん、ありがとうございます ♪
ね、この姿は見事ですよね。2年前の写真と見比べると違いもはっきり。
花の構造を確かめようとは思ってもいなかったのですが、
検索してあれこれ見ていたら花の構造について書かれているものが
いくつかあって、赤!としか見えなかった花がこうなっていたのかと
初めて知ることができました。総動員で花びらのような姿をしている
というのは面白いですね。
悟郎さんのお近くでは矮性種が主流ですか。うちの辺りではどの種類も
わずかです。堂々たるカンナの姿がしっかり記憶に根付いていますから、
矮性種のカンナの姿は、何だか寂しくも悲しくもあるのです。
堂々たるカンナやダンドクが消えてしまうことのないようにと願っています。
◆tonaさん、ありがとうございます ♪
2年前ご紹介したとき以来の、久し振りのダンドクでいらっしゃいましたか。
tonaさんの周りでもお見かけにならない…やはり珍しいのでしょうね。
ここ↑のダンドクには、今年はこれまでで最高の素晴らしい姿を
見せてもらえました。
花の構造のことなど、確かめてみようとも思わなかったのですが、
検索中にいくつか書かれているのを見つけ、ヘェ~ッ!と驚いたのでした。
面白いですね。私も来年また咲いたら、今度は自分の手で触れて
確かめてみたいと思いました。
投稿: ポージィ | 2009/09/15 10:32
ポージィさん こんにちは
どうしても、「タンドク」と読んでしまって、
あれ?なに?怖い名前・・って思ってしまいます^^;
「ダンドク」なんですね~
それも、「カンナ」の原種なんですね
子供の頃の夏の花といったら、朝顔・ホウセンカ・オシロイバナ・それにカンナです
ホウセンカもカンナもあまり見られなくなりましたね
でも、私の住んでいる町の駅前の通りの植え込みに
毎年黄色いカンナが咲くんですよ
毎年、珍しいなぁと思ってみてしまいます。
お写真の「ダンドク」、元気一杯ですね
過ぎてしまった夏がよみがえるようです
少しはお元気になられましたか?
案じています・・
投稿: glenn | 2009/09/15 14:39
こんばんわ

「ダンドク」、最初の写真を見手、てっきりカンナかと思ってしまった
とても状態が良くて美しく撮れていますね。
それにしても、こんな花が自生しているなんて・・・
カンナってなぜか懐かしい感じのする花ですね
近所では保育園、小学校、教育施設等の庭で咲いています。「ロココの庭」でも今年始めて植えてみましたよ、結構気に入っています。
また一つ花を知り得ました、なにげに見ていたカンナが、ヒョッとしたらダンドクかも・・・
投稿: ロココ | 2009/09/15 22:07
向島。
首都高で通過するだけですが、植物園があるのですね?
こんどおりてみようかしらん?
投稿: ふくやぎ | 2009/09/15 23:13
◆glennさん、ありがとうございます ♪
こんにちは。
タンドクですか? えっ、丹毒!? それは怖いです~(^^;)
でもダンドクって重苦しい響きの妙な名前ですね。
glennさんが子供時代に馴染まれた「朝顔・ホウセンカ・オシロイバナ・カンナ」
私も同じです。このほかに百日草とヒマワリと松葉牡丹でしょうか。
ホウセンカ、カンナはほんと減りましたね。松葉牡丹もポーチュラカに
取って代わられてしまいましたし。
それだけに、たまに見かけると懐かしさがこみ上げます。
駅前通に黄色のカンナが咲きますか。昨今の昭和ブームと相まって
ちょっとレトロな夏の魅力が再認識されているかもしれませんね。
ご心配いただいてありがとうございます。
人から見るとまだうつろな表情をしているらしいですが、
だいぶ落ち着いて、あまり泣かずにいられるようになりました。
◆ロココさん、ありがとうございます ♪
こんにちは。
私も2年前までは、一風変わったカンナ、と思っていたんですよ(笑)。
何故かこの場所には勝手に生えていて、毎年花を見せてくれますが、
今年はことのほか綺麗でした。
カンナは子供時代の夏の風物詩のような花でしたから、今でも見かけると
懐かしく感じます。ロココさんの方では園庭・校庭といったところに植えられて
いるのですね。そして今夏はロココさんのお庭にも!夏らしさがいいですね。
そちらでもそのまま冬越しができるんでしょうか。
◆ふくやぎさん、ありがとうございます ♪
向島 墨田区の向島百花園…
近くの首都高速をよく通られるのですか?
それならばちょっと寄り道もいいかもしれませんね。
私は名前だけは知っているもののどうやって行くかも知りません。
いつか機会があったら行ってみたいとは思いますが。
投稿: ポージィ | 2009/09/16 13:37
ダンドク、、一発変換だと「団毒」と出ました
見たことも聞いたこともない花を また見させてもらいましたよ
たいてい そういう場合は忘れてしまうんですが
この名前はインパクトがあるから覚えてられるかな
日中はともかく朝晩は冷えるので昨日毛布を出しました
季節の変わり目、、夏の疲れも出る頃です
ポージィさん くれぐれも体調には気をつけてくださいね
投稿: miki | 2009/09/16 21:06
◆mikiさん、ありがとうございます ♪
「団毒」と変換されましたか 団子毒 毒団子? 物騒な
家のパソコンでは漢字が出てこなくてひらがなとカタカナだけでした。
mikiさん「団毒」で覚えてしまわれるかもしれませんね。
「檀特、曇華」なんて漢字は私も全然覚えられません。
空気が乾燥して、朝晩と日中の気温差が大きくなってきていますね。
すっかり秋の空気なんだなぁと実感しています。
体調を崩しやすい時期でもありますね。お気遣いありがとうございます。
体調は大丈夫なんですけど、何だか目がいけません。
泣きすぎたせいかムキになって本を読んでいたせいか、急激にピントが
合わなくなって、先週裸眼で読めた文庫本の字がボケボケ。
パソコンの文字もボケボケ。
こんなに一気に「老眼」が進むこともあるのかしら
投稿: ポージィ | 2009/09/17 10:36
2年前から姫、おじゃましていましたか?
初めて見ました。この名前も!
ダンドク?すごい名前ですね~
花が細いかしらね。
カンナも最近はどこ行ったという感じです。
懐かしい花ってありますね。子供の頃の花。
なんだかしみじみしちゃうな・・・。
投稿: 池田姫 | 2009/09/17 11:18
◆池田姫さん、ありがとうございます ♪
2年前、もう来てくださってたかもしれませんね。
でも、2年前のダンドクをご覧になったかどうかは、はて?
重々しいというか固い名前ですよね。ダンドクって。
花びらはお馴染みのカンナより明らかに細いです。
カンナは子供の頃と比べると激減。最近では背のちっちゃい品種が
出てきてはいますが、違和感です。
何であれ、頃馴染んだものが消えていくのは寂しいものですね。
投稿: ポージィ | 2009/09/17 21:12